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アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定日 | 産地 | 品名 | 1本の重量 | 硝酸態窒素(ppm) | 糖度 (Brix) | ||
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おしり | 中央 | 外皮 | |||||
2025/08/29 | 北海道 | 中村さんの玉ねぎ | 174.5g | 検出せず | 8.8 | 8.8 | 6.8 |
北海道産・中村さんの玉葱を測定しました。
前回は、昨年2024/9/4に測定を行っています。
昨年から、「NEO」の表記が無い商品を使用しています。
硝酸態窒素は、検出されませんでした。
糖度は、
おしり:9.5度➜8.8度、中央:9.7度➜8.8度、外皮:7.6度➜6.8度
と検出されています。
全体的に、数値が少し下がっています。
切った際の、水分量が多いタマネギであると感じました。
測定日 | 産地 | 品名 | 1本の重量 | 硝酸態窒素(ppm) | 糖度 (Brix) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
おしり | 中央 | 外皮 | |||||
2025/07/18 | 奈良県 | 益田さん 奈良玉ちゃん | 368.0g | 検出せず | 8.9 | 9.2 | 5.0 |
【備考欄】
奈良県産・益田さんの奈良玉ちゃんを測定しました。
前回は、昨年2024/8/7に測定を行っています。
硝酸態窒素は、検出されませんでした。
糖度は、
おしり:11.5度➜8.9度 中央:12.7度➜9.2度 外皮:6.9度➜5.0度 と検出されています。
前回よりも、少し低い数値です。
前回(昨年8/7)の数値が、過去測定値の中でも特に高い数値である事も、
差が感じられる理由であると思われます。
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過去玉ねぎで、測定を行った中で、
一番数値結果が高く見られた商品は、
「兵庫県産 伊吹さんの淡路島玉ねぎ」の11.3度でした。
今回の、測定数値9.2度とくらべると、大きな差を感じます。
この数値差の理由が、何処から来ているのか、
少し考えていきます。
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比較の為、
伊吹さんの玉ねぎが測定された、当時の気候を知らべてみます。
2025/5/21は、雨がなかなか降らず、
今年は空梅雨なのかと嘆かれていたようです。
又、益田さんの玉ねぎの数値で、過去特に高かった
2024/8/4の数週間の天気図を見てみると、
今年よりも雨が少なく、晴れが多い期間となっていました。
玉ねぎは雨が降ると、その水分を吸って大玉傾向になっていきます。
水分量が増える程、中身の成分も薄まっていく事を考えると、
(水が多いと薄まる、カルピス等を作る時のように)
その逆条件である、晴れが多い年は、
糖度が高くなりやすかったのではないかと、考える事が出来るかもしれません。
では、雨が少なければ良いのかというと、
一個一個の玉サイズが小さすぎたり、干からびて収穫出来ない等
害も多く考えられます。
「適度」がいかに大切かが良く分かる結果です。
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上記でもわかる通り、今年は
来週、再来週の天気・気温の正確な予測すら難しく、
玉ねぎを「健康に育てきる」事 自体が難しい状態です。
(玉ねぎ以外でもそうだと思いますが)
「最高の、美味しい条件がそろった個体」について、
最優先事項である、「お客様への納品分」でも苦戦しているのですから、
ランダムに選ぶ、測定用が
「最高の、美味しい条件がそろった個体」である確率は、
例年より低いのではないかと考えます。
今回は良くても、次は悪かった、
その逆…も多くみられるでしょう。
ですので、
「今回の測定数値が低かったから、今年は全個体で低い」 であったり、
「今回はとても高い数値であったから、年中良作である」 といった、
解釈は、大変危険だと思います
測定日 | 産地 | 品名 | 色 | 1本の重量 | 硝酸態窒素(ppm) | 糖度 (Brix) | ||
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おしり | 中央 | 外皮 | ||||||
2025/05/21 | 兵庫県 | 伊吹さん 淡路島玉ねぎ | 黄 | 292.5g | 検出せず | 11.1 |
11.3 | 7.0 |
白 | 255.0g | 検出せず | 10.5 | 10.7 | 7.4 |
兵庫県・伊吹さんの玉ねぎ【黄・白】を測定しました。
前回は、昨年2024/5/30に測定を行っています。
硝酸態窒素は、検出されませんでした。
糖度は、
【黄】おしり:9.3度➜11.1度 中央:7.7度➜11.3度 外皮:8.2度➜7.0度
【白】おしり:10.5度➜10.5度 中央:10.5度➜10.7度 外皮:5.9度➜7.4度
と検出されています。
二種類とも、昨年度より高い糖度数値が検出されました。
試食は、焼き目で白い表面が隠れてしまうと勿体ない為、
白は電子レンジ加熱でとどめ、
黄は、フライパンで焼き目が付くまで炒めました。
やはり、白玉ねぎは、柔らかさと瑞々しさを楽しむ為にも、
軽く加熱する料理がオススメであると感じます。
測定日 | 産地 | 品名 | 1本の重量 | 硝酸態窒素(ppm) | 糖度 (Brix) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
おしり | 中央 | 外皮 | |||||
2025/04/24 | 長崎県 | 永友さん なんぶ玉ねぎ | 234.0g | 検出せず | 9.6 | 8.5 | 7.7 |
長崎県産・なんぶ玉ねぎの測定を行いました。
前回は、昨年2024/3/21に測定を行っています。
硝酸態窒素は、検出されませんでした。
糖度は、おしり: 9.0度 →9.6度
中央: 8.9度 →8.5度
外皮: 6.2度 →7.7度
と検出されました。
全体的に、前回よりも高い数値となっています。
加熱し試食した際には、甘味がしっかりと感じられました。