アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定レポート 『沖縄県産 特別栽培 粟野さんのスナックパイン、ピーチパイン』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の重量 |
糖度 (Brix) |
上部 |
下部 |
2024/04/22 |
沖縄県 |
粟野さんのスナックパイン |
1,425g |
13.6 |
18.3 |
粟野さんのピーチパイン |
895g |
12.1 |
14.3 |
今回は、糖度測定に加えて、葉なしの玉を加工して、
歩留まり率も検証しました。
まず糖度に関して。
スナックパインは 上部が13.6度、下部が18.3度
ピーチパインは 上部が12.1度、下部が14.3度 という結果になりました。
参考として、糖度計メーカーのアタゴさんが公開している、
パイナップルの糖度平均は14~15度となっていました。
また、以前比較測定した市場品のパイナップルも、
14度以上で高糖度と記載があったことも踏まえると、
特にスナックの18.3度は高い値といえます。
上部と下部で糖度が大きく異なり、
基本的に下部が高い傾向にあるというのは、パイナップルの特性といえそうです。
味に関しては、酸味も程よく抜けていたのもあり、糖度に違わない甘さがありました。
また、パイナップル特有のピリピリとした刺激は、ほとんど感じられませんでした。
この刺激は、熟度が進むことで抑えられるため、
樹上で極限まで完熟させられることは、やはりメリットになると感じました。
最後に、歩留まり率に関してです。
スナックは37.5%、ピーチは46.4%という検証結果となりました。
カットが不慣れなため、低く出ているかと思いますが、
スナックの方は思いのほか低い感覚です。
品種特性から、スナックはピーチよりも皮の凹凸が大きく、
内側まで皮の茶色い芯の部分が食い込んでいるところが多く見受けられました。
いかに、その皮の部分を取り除くかがポイントとなりそうです。
また、果汁が多いため、カットの際に流れ出てしまうことも、
この結果の原因となりそうです。
(渡部智加)
測定レポート 『沖縄県産 パイナップル ゴールドバレル』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の重量 |
糖度 (Brix) |
上部 |
下部 |
2023/07/21 |
沖縄県 |
ゴールドバレル |
1,155g |
16.8 |
21.2 |
沖縄県産・パイナップル ゴールドバレルを測定しました。
実の色が黄金色(ゴールド)で、形が円筒形で樽(バレル)に似ていることから、
その名が付けられた「ゴールドバレル」は、
沖縄県で開発され、2006年に品種登録された品種です。
栽培が難しく、作れる農家さんが少ない為、
国内生産量のわずか1%と、希少な高級パインとなっています。
切ってみると、特徴である鮮やかな黄色の果肉が見られ、
柔らかい実である為、包丁の入れやすさを感じました。
糖度は上部16.8、下部21.2と、
昨年測定時の、上部:14.3 下部17.6より高い糖度が検出されています。
試食してみると、えぐみや酸味、繊維のような硬い部分が一切無く、
柔らかく口の中で溶ける食感と、果汁の甘味が広がるパイナップルでした。
(吉田紗知子)
測定レポート 『沖縄県産 パイナップル ゴールドバレル』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の重量 |
糖度 (Brix) |
上部 |
下部 |
2022/07/27 |
沖縄県 |
ゴールドバレル |
1,244g |
14.3 |
17.6 |
沖縄県産・パイナップル ゴールドバレルを測定しました。
上部と下部に分けて糖度を測定しています。
糖度は上部14.0、下部17.6と、過去測定の上部13.6よりも高く、
下部18.3よりは低い糖度が検出されています。
他品種であるピーチパインよりも少し高い数値となっています。
切る前から香りが溢れ出ており、酸味が少なく、柔らかい甘さで
食べやすく、美味しいパイナップルでした。
(吉田紗知子)
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