アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定レポート 『熊本県産 特別栽培 吉田さんの肥のあけぼの』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の 重量 |
糖度 (Brix) |
酸度 (%) |
糖酸比 |
2024/10/16 |
熊本県 |
吉田さんの 肥のあけぼの |
127.5g |
12.2 |
1.66 |
7.35 |
熊本県・吉田さんの肥のあけぼの を測定しました。
前回は昨年2023/11/14に測定を行っています。
皮の色は、緑色の比率が多くなっていますが、
切ってみると、鮮やかなオレンジ色の果肉が見られます。
各測定値は、
糖度:12.2度、 酸度 1.66度、糖酸比 7.35
となりました。
昨年の測定値、
糖度:10.8度、 酸度 1.63度、糖酸比 6.63
と比べると、酸度の数値の変化は少なめですが、
糖度が上がった為、前回よりも糖酸比が高くなりました。
実際に試食してみると、甘さよりも酸味が先に口の中に広がりますが、
甘さが酸味を中和して、食べやすい味となっていました。
(吉田紗知子)
測定レポート 『熊本県産 特別栽培 吉田さんのはるか』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の 重量 |
糖度 (Brix) |
酸度 (%) |
糖酸比 |
2024/04/03 |
熊本県 |
吉田さんのはるか |
215.5g |
15.2 |
1.30 |
11.69 |
熊本県・吉田さんのはるかを測定しました。
前回は昨年12/11に測定を行っています。
又、新登場から期間が経ち、4月に測定を行うのは今回が初めてです。
各測定値は、
糖度:15.2度、 酸度 1.30度、糖酸比 11.69 となりました。
昨年12/11の測定値、糖度:11.8度、 酸度 1.51度、糖酸比 7.81
から酸度が下がり、糖度や糖酸比が高くなっています。
実際に試食してみると、「甘さが特に強い個体である」という印象ではなく
、
「酸味が少ないやわらかな味である為に、甘さが前面に出ている」
という印象を持ちました。
(吉田紗知子)
測定レポート 『熊本県産 特別栽培 吉田さんのしらぬい』
測定日 |
産地 |
品名 |
検体 |
1玉の 重量 |
糖度 (Brix) |
酸度 (%) |
糖酸比 |
2024/03/18 |
熊本県 |
吉田さんのしらぬい |
A |
233.0g |
18.2 |
2.56 |
7.11 |
B |
212.5g |
18.1 |
2.27 |
7.79 |
しらぬいの測定は、11か月ぶりです。
今回、2検体測定しましたが、
A:糖度 18.2度、 酸度 2.56度、糖酸比 7.11
B:糖度 18.1度、 酸度 2.27度、糖酸比 7.97
と、どちらも非常に高い糖度を記録しましたが、
酸度も2度台と、晩柑の中では高い値を記録しました。
糖度、酸度共に高いと、その値通り 味を濃く感じます。
今回は、特に酸味を強く感じました。
これは、2月22日に測定した津之輝を試食した際にも感じたことで、
この時も両値は高くなっています。
昨年との比較ですが、昨年は4月20日と、
時期的には今回の測定より1ヶ月あとのものを計測しているためか、
酸度が大きく下がっており、糖酸比も9台という高い値を記録しています。
9台となると、甘みをかなり強く感じます。
以上のことから、1ヶ月後には酸度が1度台まで落ち着いてくると予想でき、
酸味もまろやかに感じることができるかと思います。
(渡部智加)
測定レポート 『熊本県産 特別栽培 吉田さんのスイートスプリング』
測定日 |
産地 |
品名 |
検体 |
1玉の 重量 |
糖度 (Brix) |
酸度 (%) |
糖酸比 |
2024/03/08 |
熊本県 |
吉田さんのスイートスプリング |
A |
236.5g |
12.6 |
1.49 |
8.46 |
B |
119.7g |
13.2 |
1.74 |
7.59 |
今回は、大玉(2玉規格サイズ) と
小玉(6玉規格サイズ) の検体を、それぞれ測定しました。
結果は、
大玉が 糖度 12.6度、酸度 1.49度、糖酸比 8.46
小玉が 糖度 13.2度、酸度 1.74度、糖酸比 7.59
この数値を見てみると、
糖度は0.6度、酸度は0.25度 大玉の方が低く出ています。
しかし、試食してみると、社内の多数が、大玉の方が明らかに甘かったとの感想でした。
また、小玉は酸味がきつく感じた方も多かったようです。
酸度0.25度の差というのは、一見小さく感じますが、
糖度に比べて、結果として表れる数値の幅が
酸度の方が狭いことからもわかるように、
わずかな差でも、食味に大きな影響を表すものといえます。
実際、試食の感想からも、甘みより酸味の方が、味に与える影響が大きいと推測できます。
今後も柑橘測定においては、糖度と酸度の関係性に より着目して、
食味との関連を分析していきたいと思います。
(渡部智加)
測定レポート 『熊本県産 特別栽培 吉田さんの津之輝』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の 重量 |
糖度 (Brix) |
酸度 (%) |
糖酸比 |
2024/02/22 |
熊本県 |
吉田さんの津之輝 |
83.9g |
18.4 |
2.18 |
8.44 |
今作の津之輝の測定は初めてです。
糖度が18.4度と、非常に高かったです。
同時に、酸度が2.18度と、晩柑類・温州みかん類あわせてもかなり高い値です。
試食してみると味がとても濃く、
甘みも酸味も強く感じたので、この数値も納得でした。
酸度がこのように高く出ても、
酸っぱすぎるという感覚はなかったので、
やはり糖度が高いことによって、酸味をまろやかに感じるのだなと思いました。
(渡部智加)
copyright(c) 2003-2024 Alphar Co.,Ltd.