アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定レポート 『長崎県産 特別栽培 栗原さんの白ねぎ』
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
2024/02/16 |
長崎県 |
栗原さん 白ねぎ |
107.7g |
検出せず |
検出せず |
2.3 |
検出せず |
3.0 |
6.7 |
9.7 |
10.0 |
長崎県・栗原ねぎの測定を行いました。
前回は昨年3/15に測定を行っています。
葉の青い部分に包丁をいれると、「あん」を確認する事が出来ました。
写真の通り、まるでわらび餅のように弾力があって透明な塊となっています。
「あん」は、冬の寒さで凍らないよう、
ねぎが組織内に蓄えた成分(多糖)です。
昨年2/17に測定を行った際は、
上記の通り、寒さで使い終わった後なのか、
「あん」を採取する事が出来ませんでした。
「記録的な暖かさ」だと、耳にする機会が多かった今冬。
ねぎも、気温に合わせて調整を行っていた様子が見られました。
糖度は、すべての部位で、昨年よりも高い数値が検出されました。
(吉田紗知子)
測定レポート 『兵庫県産 特別栽培 津村子の岩津ねぎ』
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
2024/01/05 |
兵庫県 |
津村子の岩津ねぎ |
220g |
検出せず |
1.7 |
検出せず |
3.1 |
2.0 |
7.3 |
9.3 |
13.8 |
直近の2023/10/26の測定は、
産地さんから成長途中のものをいただいて測定した結果ですので、
商品として取り扱い開始後の測定は、今回が初めてです。
まず、硝酸態窒素に関してですが、
『あん』 と 『白い部分』 からは検出されず、
『青い部分』 は1.7ppm、『根元』 は3.1ppm でした。
過去の測定値と比較しても、検出された値はそこまで高い値ではありません。
次に糖度ですが、
『あん』 2.0度、 『青い部分』 7.3度、
『白い部分』 9.3度 、『根元』 13.8度 と、
『あん』 以外は、過去の測定値や他産地と比較しても高く、
特に 『根元』 の値は、過去最高値でした。
今作は、酢を使用して光合成を補う栽培方法をされているとのことで、
酢の主成分の酢酸が、光合成産物のグルコースと同じ元素から
構成されていることから、糖度が高く育ちやすくなるそうです。
その成果か、今年は比較的温暖な冬ですが、
中身の充実したものに育っているのではないかと思います。
今回 『あん』 が非常に多く見られましたので、検体1本から採れるだけ回収し、
重さを量ってみたところ、20.27gありました。(左図)
あんの主成分フルクタンは、構造にグルコースを持つので、
あんが増えたことと、上記の栽培方法に関連があるように思います。
また、測定中に涙が出るほど、硫化アリルがきつかったです。
長ネギで涙が出たのは初めてでした。
硫化アリルは、加熱すると甘みに変わるので、
糖度と相まって、大変甘くなりそうです。
(渡部智加)
測定レポート 『兵庫県産 特別栽培 津村子の岩津ねぎ』
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
2023/10/26 |
兵庫県 |
津村子の岩津ねぎ |
80g |
- |
2.4 |
2.3 |
2.8 |
- |
8.1 |
8.3 |
11.0 |
産地さんへお伺いした際に、
まだ成長途中の岩津ねぎを、一度測定してみようということで、
頂きましたので、そのレポートです。
成長途中ということで、まだ80gで軟白部分も細いです。
外気温もまだ高いことから、『あん』 もまだ生成されていませんでした。
しかし、糖度に関しては、
『青い部分』8.1度、『白い部分』8.3度、『根元』11.0度と、
この10月下旬時点でも、既に糖度がのってきています。
産地でインタビューさせていただいた際、
今作は、酢を使用して光合成を補う栽培方法をされているとのことで、
この農法が良い影響を与えているのではないかと推測されます。
酢の主成分の酢酸が、光合成産物のグルコースと同じ元素から
構成されていることから、糖度が高く育ちやすくなるのだそうです。
今後、成長して出荷時期になれば、
より糖度が増してくると予想されますので、
またその時期に再測定してみたいと思います。
(渡部智加)
測定レポート 『長崎県産 特別栽培 なんぶ小ねぎ』
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
あん |
青い部分 |
白い部分 |
根元 |
2023/08/03 |
長崎県 |
なんぶ小ねぎ |
10.5g |
検出せず |
10.8 |
検出せず |
検出せず |
6.3 |
6.0 |
7.5 |
10.5 |
大島さんの小ねぎの測定を行いました。
こちらの測定は、今回が初めてです。
あんは極めて少量ですが、採取する事が出来た為、
糖度・硝酸態窒素を測定する事が出来ました。
糖度は、あん:6.3、青い部分:6.0、白い部分:7.5、根元:10.5と、
過去測定した、栗原ねぎに近い数値になっています。
又、硝酸態窒素は、青い部分のみ10.8と検出されています。
(吉田紗知子)
copyright(c) 2003-2024 Alphar Co.,Ltd.