アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定日 |
産地 |
品名 |
重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
中央 |
先端 |
中央 |
先端 |
2024/11/07 |
山形県 |
遠藤さんのキクイモ |
110.4g |
3.4 |
3.8 |
18.4 |
18.7 |
遠藤さんのキクイモを測定しました。前回は今年2/7に測定を行っています。
キクイモに含まれるイヌリンは、
グルコース(ぶどう糖) と フルクトース(果糖) の重合体です。
上記が糖度として測定される為、
キクイモの糖度は、野菜の中でも非常に高く出る傾向にあります。
細長い個体だったので、中央と先端の二か所に分けて測定を行いました。
結果は、前回測定時と比べると、
【中央】
硝酸態窒素:1.4ppm➡3.4ppm
糖度:19.0度➡18.4度
【先端】
硝酸態窒素:1.6ppm➡3.8ppm
糖度:20.3度➡18.7度
と、全体的に硝酸態窒素は微増し、
糖度も微減する結果となりました。
前回測定時に見られた、
若干先端の方が硝酸態窒素濃度・糖度共に高い
という傾向は、今回も見られました。
(吉田紗知子)
測定日 |
産地 |
品名 |
重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
中央 |
先端 |
中央 |
先端 |
2024/02/07 |
山形県 |
遠藤さんのキクイモ |
173.8g |
1.4 |
1.6 |
19.0 |
20.4 |
遠藤さんのキクイモを測定しました。前回は昨年12/14に測定を行っています。
キクイモに含まれるイヌリンは、
グルコース(ぶどう糖) と フルクトース(果糖) の重合体です。
上記が糖度として測定される為、
キクイモの糖度は、野菜の中でも非常に高く出る傾向にあります。
細長い個体だったので、中央と先端の二か所に分けて測定を行いました。
結果は、
中央→硝酸態窒素:1.4ppm 糖度:19.0度
先端→硝酸態窒素:1.6ppm 糖度:20.3度
と、若干先端の方が硝酸態窒素濃度・糖度共に高い数値となりました。
絞った際の液体の色も、先端は茶色が濃くなっていました。
(吉田紗知子)
測定日 |
産地 |
品名 |
重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2023/12/14 |
山形県 |
遠藤さんのキクイモ |
128.5g |
4.0 |
20.3 |
遠藤さんのキクイモは、初めての測定です。
糖度は20.3度で、過去の明神さんのキクイモの測定値と、ほぼ同じ値です。
キクイモの可食部は、植物の 『塊茎』 と呼ばれる部位で、
ジャガイモの可食部も同じ塊茎です。
同じ塊茎でも、キクイモとジャガイモで、
構成される物質が大きく異なるのは、
ジャガイモは光合成産物をデンプンとして蓄えるのに対し、
キクイモはイヌリンとして蓄えられるためです。
キクイモの糖度が、野菜の中でも非常に高く出るのは、
イヌリンがグルコース(ぶどう糖) と フルクトース(果糖) の
重合体であるためだと推測されます。
(渡部智加)
測定日 |
産地 |
品名 |
重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2022/10/14 |
高知県 |
明神さんのキクイモ |
52.5g |
検出せず |
20.0 |
満点畑さんの、キクイモを測定しました。
前回は2021/11/17に測定を行っています。
糖度は21.0→20.0と、前回よりも少し低い数値ですが、
大きな数値の変化はなく高い糖度を持っています。
キクイモに多く含まれるイヌリンは、
糖度計で計測できる値、スクロース(ショ糖)の含有量として計測されるので、
高い糖度が検出されると考えられます。
(吉田紗知子)
測定レポート 『奈良県産 益田さんの もものすけかぶ』
測定日 |
産地 |
品名 |
重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
葉 |
根 |
葉 |
根 |
2024/11/20 |
奈良県 |
益田さん もものすけかぶ |
175.0g |
36.6 |
280.2 |
10.5 |
6.6 |
奈良県・益田さんの、もものすけかぶの測定を行いました。
2021年以降お休みになっており、
昨年2023年に取り扱いが再開した もものすけかぶですが、
今年も案内する事が出来ました。
もものすけかぶは、
知る人ぞ知る幻の「サラダカブ」と言われています。
柔らかで苦味は無く、甘みがあり、多汁質の肉質が特徴です。
カブの中心は白く、
皮付近にいくにつれて赤紫色の面積が増えています。
身を擦り下ろして絞り、検査用の液を採ると、
(掲載画像参照)鮮やかな赤紫色が見られます。
この自然が生み出す色合いを料理に求めて、
もものすけかぶを探される・購入される方も多くおられます。
糖度は、前回と比べると、
葉:10.0、根:6.2 ➡葉:10.5、根:6.6
と検出されました。
葉の方が高い糖度値である事は前回同様ですが、
若干、前回よりも高い数値となりました。
硝酸態窒素は、
葉:58.8、根:24.9 ➡葉:36.6、根:280.2
と検出されました。
葉の数値は減少していますが、
根の方が数値が高い結果となりました。(吉田紗知子)
測定レポート 『奈良県産 益田さんの もものすけかぶ』
測定日 |
産地 |
品名 |
重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
葉 |
根 |
葉 |
根 |
2023/11/16 |
奈良県 |
益田さん もものすけかぶ |
355g |
58.8 |
24.9 |
10.0 |
6.2 |
奈良県・益田さんの、もものすけかぶの測定を行いました。
2021年以降お休みになっていた もものすけかぶですが、
今年は収穫が出来、商品として案内する事が出来ました。
もものすけかぶは、
知る人ぞ知る幻の「サラダカブ」と言われています。
柔らかで苦味は無く、甘みがあり、多汁質の肉質が特徴です。
(写真のように)くし形に切り込みを入れると、
みかんのように手で皮をむく事が出来ます。
もものすけかぶの測定は、今回が初めてになります。
葉と根、それぞれで糖度・硝酸態窒素(ppm)の測定を行いました。
糖度は、
葉:10.0、根:6.2 と検出されました。
葉の方が高い糖度値になっています。
硝酸態窒素は、
葉:58.8、根:24.9 と検出されました。
生食用のカブとされているので、薄く切って試食を行いました。
カブ自体が濃い味では無い為、ほのかな甘味を感じました。
家で測定の余り分を調理した際は、
レモン汁と塩を和えて食べましたが、
別の食材や味付けと合わさった時の方が、
素材の甘味が際立って分かりやすいと感じました。
又、ネットではもものすけかぶの色を活かす為に、
ポタージュとして調理すると多く見られた為、
疑似画像として、
ミキサーにかけて液状になった写真も撮影しました。
確かに、毒々しくない優しいピンク色で、
安心して食べられそうな色合いになっていました。(吉田紗知子)
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