アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定レポート 『鹿児島県産 特別栽培 南国与論の里芋』
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2024/03/26 |
鹿児島県 |
南国与論の里芋 |
大 |
146.4g |
3.4 |
5.1 |
中 |
94.8g |
7.7 |
5.0 |
小 |
58.1g |
11.0 |
7.4 |
鹿児島県・与論島の里芋を測定しました。
前回は昨年5/31に測定を行っています。
大中小と、サイズの個体差が見られたのでそれぞれ測定を行っています。
頂いたサンプル内では、今回測定の中にあたる90gや70g前後の個体が
一番多く見られます。
硝酸態窒素濃度は、
大:3.4ppm、中:7.7ppm、小:11.0ppmと検出されています。
過去測定値と同じく、低い数値になっています。
糖度は、
大:5.1度、中:5.0度、小:7.4度と検出されています。
小のみ糖度差が大きく見られます。
送っていただいた状態から土付きが少なく、既に綺麗な状態だったので、
表面を洗う時間が余りかかりませんでした。
5分程の加熱で、触ると柔らかく、弾力を持った状態に変化しました。
試食してみると、里芋そのままの味がはっきりとしており、
ドロッとした柔らかさではなく、もっちりとした食感を感じました。
(吉田紗知子)
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2023/11/30 |
高知県 |
明神さんの満天里芋 |
A |
78.1g |
13.1 |
7.2 |
B |
64.0g |
12.0 |
5.6 |
2検体測定しました。
硝酸態窒素濃度は、Aが13.1ppm、Bが12.0ppmと、
近い値が検出されたのに対し、
糖度は、Aが7.2度、Bが5.6度と、やや差の出る結果となりました。
満天里芋、風土の里芋、与論の里芋すべて、
幅は大小あれど 昨年より糖度が下がっています。
やはり、今年の気象の影響が大きいのでしょうか。
試食した感想ですが、程よい粘りがありましたが、
それよりもホクホク感のある歯ざわりでした。
(渡部智加)
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2023/11/22 |
宮崎県 |
風土の里芋 |
A |
81.4g |
289.5 |
5.8 |
B |
67.4g |
19.4 |
6.3 |
今回は、2検体測定しました。
糖度は検体Aが5.8度、検体Bが6.3度で、
過去データや他産地と比較すると低めな値です。
また、Aの硝酸態窒素は289.5ppmと、希釈が必要なほど多く検出されました。
過去のデータを見ても、ここまで高い値は初めてです。
検体Bとは、糖度や擦り下ろした感じに大きな違いはなく、
硝酸態窒素だけ このように大きな差が出たのは不思議です。
糖度を示した写真に写る、断面や擦り下ろした試料を見てみると、
かすかにAの方が赤みがかっているように見えます。
両検体とも、擦り下ろしてすぐ計測したのですが、このような違いが出るのは、
硝酸態窒素の高さと関係があるのかもしれません。
(渡部智加)
測定レポート 『鹿児島県産 特別栽培 南国与論の里芋』
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2023/05/31 |
鹿児島県 |
与論の里芋 |
A |
94.0g |
検出せず |
6.1 |
B |
73.5g |
1.1 |
5.9 |
麓さんが取り扱う、与論の里芋を測定いたしました。
前回は昨年4/26に測定を行っています。
糖度は最高6.1と検出されました。
前回測定の最高値で、過去最高数値でもある10.7と比べると、
大きく下がったように見えてしまいますが、
6.7という数値が近い個体も見られる等、
とても大きな数値の下がり方ではないと考えられます。
硝酸態窒素は平均1.1と、
過去アルファーで測定した、さといもの中で一番低い数値が検出されています。
今回測定した2個のうち1個は、硝酸態窒素が検出されませんでした。
加熱して試食してみると、味付けをせずとも味があり、柔らかい食感を感じられました。
(吉田紗知子)
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