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理科室

アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。

硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)

長芋 硝酸態窒素残留値と糖度
測定レポート 『北海道産 和田さんの長いも』
測定日 産地 品名 1本の重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
上部 中部 下部 上部 中部 下部
2024/08/08 北海道 和田さんの長いも カット状態の為不明 - 38.1 - - 5.8 -
長芋0808
和田さんの長いも(N-10) を測定しました。
前回は今年、2024/4/16に測定を行っています。

カットされた、一部分のサンプルを頂きましたが、
形状から推測で「中部」として測定を行いました。

又、カット部分の上・下端をそれぞれ測定し、数値平均を割り出しています。

測定数値を見てみると、糖度は上下どちらも5.8と、
差が見られなかった事に対し、
硝酸態窒素の残留濃度は、上:44.1、下:32.1 と、
今回のような、短い部位だとしても、数値の差が見られました。
前回測定レポートに記載されている臆測や数値結果通り、
今回も、下部に行くにつれ、低い数値が検出されています。

【前回(2024/4/16)備考欄、硝酸態窒素の残留濃度と部位の関係について】
過去測定では、下部に行くにつれ、低い数値が検出されています。
下部は、地上部から遠い方です。長いも の成長点は、本部位にあります。

他の部位と比べて、下部の方が成長が盛んであるため、窒素分が使われ、
硝酸態窒素の残留濃度が
下部 < 中部 < 上部 となっているのではないかと推測されていました。

ねばりスターの粘りの印象が強く、注目されがちですが、
長いも(N-10)も、程よい粘りと水分を持ち合わせており、
(自宅でサンプルを調理した際)
とろろご飯にすると、とても美味しく仕上がりました。
(吉田紗知子)
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測定レポート 『北海道産 和田さんの長いも・ねばりスター』
測定日 産地 品名 1本の重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
上部 中部 下部 上部 中部 下部
2024/04/16 北海道 和田さんの長いも 1,215g 35.7 25.5 21.7 5.8 5.8 5.7
和田さんのねばりスター 1,100g 41.0 21.5 16.0 7.8 8.0 7.0
長芋とねばりスターの比較
今回は、N-10 (通常の長いも) とねばりスターの両方を測定しました。
データ数が少ないので、硝酸態窒素・糖度共に、全部位で計測してみました。

まず硝酸態窒素濃度についてですが、
両品種共に下部に行くにつれ低くなっています。
下部は、地上部から遠い方です。
長いも の成長点は、本部位にあります。

つまり、他の部位と比べて、
下部の方が成長が盛んであるため、窒素分が使われ、
硝酸態窒素の残留濃度が 下部 < 中部 < 上部
となっているのではないかと推測できます。
過去の結果と比較しても、この仮説に則った値となっています。

糖度に関しては、N-10の方は全部位でほぼ同値であったのに対し、
ねばりスターは 下部 < 上部 ≒ 中部 となりました。
また、過去の結果と合わせても言えることですが、
ねばりスターの方が全体的に糖度が高いようです。

擦り下ろした試料の質感が、N-10とねばりスターで大きく異なりました。
知ってはいたのですが、実際に隣に並べ、スプーンですくってみると、粘り方が違います。
ねばりスターの粘度は、思いのほか山芋の方に近い印象を受けました。
(渡部智加)
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測定レポート 『北海道産 和田さんの長いも ねばりスター』
測定日 産地 品名 1本の重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
上部 下部 上部 下部
2023/02/09 北海道 和田さんのねばりスター 603.0g 31.0 7.9 6.7 7.1
下部の糖度
和田さんが栽培する、長いも ねばりスターを測定しました。
前回測定が、2021/9/17と間が空いている事から、
直近の数値を記録する為、1本を選び、測定を行いました。

糖度は、上部:5.5→6.7、下部:6.7→7.1と、
全体的に、前回よりも数値が高くなっております。
硝酸態窒素は上部が38.0→31.0と少し下がり、
下部は4.0→7.9と数値が上がっておりました。

名前の通り、粘りが強く
擦り下ろした身は、お餅のように白く粘りがある塊状になっておりました。
(吉田紗知子)
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