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用語集

ここでは成分測定時や、レポート内で出てくる用語について解説します。


糖度
糖度測定

野菜や果物に含まれるショ糖(スクロース)の含有率のこと。
甘味の指標として、糖度計(屈折計)で計測されます。

一般的に、Brix(ブリックス)値と同義として扱われることが多いです。
糖度計に表示される数値は、このBrix値になります。

糖度は甘味の指標になりますが
酸味や辛味など、他の味を感じる成分によって、感じ方が変わるため、
糖度が高いものが必ずしも甘い とは限りません。

弊社では、美味しさの裏付けの一つの指標として、糖度を計測しています。

>>糖度の測定方法へ

硝酸態窒素濃度
硝酸態窒素濃度測定

植物が成長するために必要な三大元素には 窒素・リン酸・カリウムがありますが、
その中の窒素は、光合成やタンパク質合成などにかかわる、重要な元素です。

その窒素が、植物体に吸収される際、
硝酸態窒素という硝酸イオンの形に変わります。

植物に窒素が過剰に供給されると、使用しきれなかった分が、
硝酸態窒素として植物体の中に残留します。

人が硝酸態窒素を過剰に摂取すると、体内で化学反応を起こし、
様々な病気を引き起こすこともありますが、
通常に摂取する程度では、人体に影響を及ぼすことはほぼありません。

しかし、苦みやエグみといった味に現れ、
本来の野菜の美味しさに影響が出ることがあります。


弊社では、硝酸態窒素濃度が、美味しさに影響を及ぼす要素の一つと考え、
計測をしています。


基本的に、果菜類などの実の部分へは、硝酸態窒素は残留しにくく、
根や茎、特に葉の部分に残留することが多いです。

>>硝酸態窒素濃度の測定方法へ

酸度・糖酸比
酸度・糖酸比の測定

●酸度

果汁の中に、「酸の成分」がどの程度の比率で含まれているかを表します。
酸度が高いと、甘味より酸味を強く感じます。


●糖酸比
糖度と酸度のバランスを、数値で表したものです。

糖度 / 酸度 = 糖酸比

で計算されます。

酸味を強く感じるものほど、糖酸比の数値は小さくなります。

同じ糖度でも、酸度が高いとこの糖酸比は小さくなり、
より強く酸味を感じます。

弊社では柑橘のみ、酸度・糖酸比の計測を行っています。

>>酸度・糖酸比の測定方法へ

果汁量
果汁量の測定

レモン・ライムで、果汁量を計測しています。
また、その搾汁された果汁量から、
実の重量に対して、どの程度の割合が果汁であるか、算出もしています。

搾汁された果汁の量 / 実の重量 × 100 = 果汁割合 (%)

>>果汁量の測定方法へ

カロテノイド
人参のカロテノイドの測定 とまとのカロテノイドの測定

動植物に広く存在する、黄または赤色の色素です。
代表的なものとして、β-カロテン、α-カロテン、リコペン(リコピン)等があります。

●β-カロテン、α-カロテン

主に、人参や南瓜などの緑黄色野菜に多く含まれる色素。
β-カロテンとα-カロテンは異性体で、それらを構成している構造が異なります。
どちらも摂取すると、体内でビタミンAに変わり、
皮膚や粘膜の保護や、視力を保つ働きを助けるなど、健康維持に役立つ要素です。

●リコペン
主に、とまとに多く含まれる色素。
強い抗酸化作用が期待できるといわれており、
健康維持に幅広く役立つことがわかっています。

人参、とまと、ミニトマトの測定では、下記要素の計測を行っています。
人参・・・β-カロテン、α-カロテン
とまと、ミニトマト・・・リコペン、β-カロテン


詳しい計測・算出方法については、測定方法のページにてご紹介します。

>>カロテノイドの測定方法へ

ライマン価 (でんぷん価)
ライマン価の測定

じゃがいも1個に、どの程度のでんぷんが含まれているか、
その含有率を表したものです。

ライマン価が高いと、煮込み料理の場合などに煮崩れしやすく、
粉ふき芋やコロッケ、ポテトサラダなどに向いています。

逆にライマン価が低いと、煮崩れしにくくモチモチとした食感になりやすいので、
肉じゃがやシチューなど、長時間加熱する料理に向いています。

一般的にライマン価の高い品種である、
男爵やキタアカリなどは、ライマン価 15~19 ほどの数値となり、
逆に低い品種のメークインなどは、9~13 ほどの数値となることが多いです。


>>ライマン価の測定方法へ

ジンゲロール・ショウガオール
四万十源流生姜

どちらも、生姜に含まれる物質で、生姜の辛みの正体です。
血流を良くし、発汗をうながしたり、体を温める作用があります。

生姜を加熱や乾燥させると、ジンゲロールがショウガオールに変わります。

生の状態に多いジンゲロールは、
体温を一気に上げ、発汗作用で熱を下げるので、
風邪で熱が高い時などに有効です。

加熱・乾燥したものに多いショウガオールは、
血行を改善して身体を芯から温めるので、
胃腸の弱い方や、慢性的な冷えに悩む人におすすめです。

ジンゲロール・ショウガオールは、外部機関に一度計測を依頼し、
その結果を、下記のページに掲載しています。

>>ジンゲロール・ショウガオールの測定結果へ

その他の用語
試料と試薬

●検体

測定に使用する個体のこと。


●試料
検体を擦り下ろしたり、刻んだりすることで、
計測を行える形状にしたもの。

糖度、酸度、硝酸態窒素濃度、カロテノイドの計測は、
検体を擦り下ろしたり、搾汁して行います。


●試薬
測定時に使用する薬品。
カロテノイド測定時に使用します。

人参はアセトン、とまと・ミニトマトはアセトンとヘキサンを使用します。


試液

●試液

試料に水や、試薬を混合したもの。

硝酸態窒素が高く検出されるごぼうや、一部の葉物等は、
試料原液のままでの計測が困難である場合が多いので、
水で希釈し、計測をします。

人参やとまとは、試料からカロテノイドを抽出するため、
試薬と混合して、試液を作成します。


●ホモジナイズ
液体中に含まれている物質を、細かく砕いて均一化すること。

測定では、カロテノイド計測を行うときに、この処理を行います。
人参やとまとの試料を、試薬と混合し、ホモジナイズすることで、
カロテノイドが抽出された試液を得ることができます。


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