粗利額を最大化するためには、
計画を立てて(Plan)実行し(Do) 、終わった後に、
目標を達成できた・できなかった要因を分析(Check)し、
次回に活かさなければいけません(Action) 。
このPDCAサイクルを回すために作成された表が粗利益額最大化表です。
会社の予算を記し、重要な品目はSKU毎に計画を立てて、
予算を達成するためにはどうすればよいか、
事前に戦略を立てます。
左の表は、1か月毎に作成して頂く表で、
「売上粗利計画(P)」の所では、会社の予算に対して、
アイテム別・SKU別に計画を立てて管理する品目では、
どの程度の売上・粗利が取れるのか。
地場野菜での売上・粗利の予測はどの程度なのか。
それ以外の品目では、全体でどの程度の粗利を獲得しなければならないのか。
という点をシミュレーションしています。
「実績(D)」は、1か月間の実績を記載しており、
(P)のそれぞれの数値との比較をします。
PDCAサイクルの中ではDになると記載していますが、
数値の確認をするため、実際にはCの時に確認をする事になります。
「比較(C)」の所では、部門の実績が、
予算や前年と比較してどのようになったのかを確認します。
「比較(C)」の上の表では、
この表には実績しか記載していない在庫金額や廃棄金額なども
計画と比べてどのような結果になったのかを確認できるようにしています。
「次月への反映(A)」は、①反省点②要因分析③対策などを
記載する箇所になっています。
数値を記録するだけでは、
表を見返した時にはどのような事があったのかはわからないため、
1か月を通しての反省などのコメントを記載して頂いています。
アイテム別・SKU別に計画を立てるためには、
一度全てのアイテム・SKUを並べて比較してみなければいけません。
比較する項目は、主に下記のような物になります。
・仕入・販売単価の適正化
今年の相場を確認。
仕入単価の交渉・量を仕入れる、または店内加工など
販売単価と販売数量の関わりを把握する(販売単価を変更した際のPI値の変化など)
・販売点数の計画
未来のために育てる商品の選定し、戦略的にどのような商品の販売を強化するのか。
SKUの数などは適正かの確認。
アイテム別・SKU別に管理する事は、大変労力が掛かります。
そこで、アイテム別に管理しない物は、
品目毎に数値管理をしていきます。
例えば、粗利率が低い物がないか。
粗利率が低い物があったら、要因は何か。
どのように改善できるか、など。
1週間毎や1か月ごとに確認していきます。
PI値は、お客様が1,000人いらっしゃった時に、
どの程度売れているかを表す値です。
計算式は下記の通りです。
販売数(金額)÷客数×1,000人
このPI値がわかると、下記のように役立てる事ができます
▶販売予測
・今まで取り扱っていなかった商品を販売する時、
他の店舗の実績で販売予想を立てられる
・継続的にデータを収集すると、曜日・時間帯・天候などでの
販売点数の変化がわかる
・売価を変更した時に、PI値が上下する事で
粗利額を多くするためのテストができる
▶店舗毎の成績比較
・店舗の大きさが違っても、販売力の高さを比較できる指標にする事ができる
大きい店舗では、小さい店舗よりも色々なSKUを揃えていると思います。
その際、各SKU毎に成績を比較すると、
SKUの少ない小さい店舗の方が高い数値が出やすい、という傾向にあります。
相乗積は、売上に対する粗利率です。
例えば左の表では、玉ねぎ単品だけで
青果部門の売上に対して0.5%の粗利率を獲得している事を表しています。
計算式は下記の通りです。
売上構成比×粗利率
この売上構成比は、青果部門だけではなく、
企業全体や店舗の売上構成比を使用する事で、
それぞれの売上に対して、どの程度利益の獲得に貢献しているのかも
表す事ができます。
また、相乗積を足していくと100%になるわけではなく、
全体の粗利率と同じ数値となります。
店舗の利益を最大化するためには、様々な方法が挙げられます。
どのようにすれば利益を最大化できるのか、様々な観点から分析する必要があります。
・企業としての広報
お客様が応援したくなる企業づくり
・顧客の需要の把握
品揃えや地域貢献などの付加価値
・売り場作り
こだわりのアピール
・在庫管理
鮮度管理
品切れ防止
・仕入・販売単価の適正化
仕入単価の交渉・量を仕入れる、または店内加工など
販売単価と販売数量の関わり
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